海の怖い話
あまり怖くないかも知れないが、拭い去りたい記憶なので、暇潰しのお付き合いを。 ずっと昔のことなんだけど、一人である海辺の町に旅行したことがある。 時期的に海水浴の季節も過ぎていて、民宿には俺以外客はおらず、静かな晩だった。 俺は缶ビール片手に…
普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。ここからは彼の語り。ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。
四国にいる姉からメールで送られてきた話。 三十年ほど前に、四国にある離島へと電気を送る海底ケーブルが切断され、全島が一時停電し、島民全員が突如消失するという事件が起きた。