UNeCORN

古今東西の不思議なものを集めて展示するWEBアーカイバ・UNeCORN(ユネコーン)

奇習・風習

おにいさん

生まれは都市圏だけど、まだ緑が多かったころなので遊び場には事欠かなかった。 家の近くに大きな空き地があって、毎年盆踊りをそこでやっていたのを覚えてる。 その空き地が潰されて大きな工場が出来たときに、自分の遊び場所がなくなってすごく悲しい思い…

加害者は誰?

どうも自分の家系は、父母共にえらい因縁やら怨念を引き継いできたそうだ。以下、寺の住職が自分や、あるいは親に話したもの。

かえるのうた

ある年末でのことです。 会社の先輩からこんな誘いを受けました。 「年末年始は実家に帰るんだけど、よかったらうちで一緒に年越ししない?おもしろい行事があるのよ。一回見せてあげたいな〜と思っててさ」

黒い布

なんつーかこう、ヒドい車酔いした時みたいな気分になった話だけどいいかな。 モヤモヤして気持ち悪いから聞いて欲しい。

コッケさん

こんばんわ。 コケシの話が怖いみたいですね。 あんまり自分の出た地域のことは言いたくないんですけど…

お光井戸

私の家はいわゆる本家分家の分家にあたる血で、遡ればいいとこの武士だったらしいのですが、今となってはそんな品位はまるでない下町の八百屋というのが私の実家です。 4年前の正月、家から車で4時間程の本家に行った時の話をしようと思います。

般若面

過去から現在まで続く、因果か何かの話。 ふと思い出して混乱もしてるので、整理のために書かせてください。 私が小学生一年生の夏、北海道の大パパ大ママから連絡があった。 「夏休みを利用して10日ほどこちらへ遊びに来ないか。お兄ちゃんと私ちゃんだけで…

人間をついばむ烏はすぐ殺せ

「人間をついばむカラスはすぐ殺せ」 「でも、そんなカラス見たことないよ。カラスは、人間が近づくと逃げて行くよ?」 「見たことがないなら、いい。だけど、見つけたらすぐ殺せ」 「……なんで?」 「……」

四国八十八か所逆打ちの旅

四国八十八箇所を逆に回る「逆打ち」をやると死者が蘇る。 映画「死国」の影響で逆打ちをそういう禁忌的なものとらえている人も多いのではなかろうか? 観光化が進み、今はもうほとんど見ないようだが、真っ白い死装束のような巡礼服を着て順打ち(八十八箇所…

神様のお世話

俺小さい頃母親に軽い虐待っぽいものを受けてたのね。 でも当時小さくておまけに母子家庭で一人っ子だった俺は、他の家の家庭環境なんて分からないし、同い年の子がどういう風に親と接してるかも分からなかったから、きっと他所の家族もこんなもんなんだろう…

首刈り地蔵

小学生の頃、両親が離婚し俺は母親に引き取られ母の実家へ引っ越すことになった。 母の実家は東北地方のある町でかなり寂れている。 家もまばらで町にお店は小さいスーパーが一軒、コンビニもどきが一軒あるだけ。 その町の小学校へ通うことになったが、全学…

川の中の目

僕の実家は、本当に何もない田舎だった。子供の頃はコンビニもなかったし、野球やサッカーをやろうにもそれだけの人数も集まらない。夏は遊びに行くといえば、学校のプールにいくよりも川の方が近いような所だった。 僕たちは夏になると川のそばに集まり、近…

大晦日に見る鏡

実家の風習?というか慣習なんですが、 『年を越す時に自分の姿を見てはならない』 というのがあります。 鏡はもちろん、水に映った姿も、例えば塗りのお盆に自分の姿が映ったものでもいけないらしいです。 『見てはいけない』というのはよくある話なのです…

逆向きの注連縄

俺の田舎の祭りに関する話を投下します。 俺は神戸に住んでいるんだけど、子供の頃、オヤジの実家である島根の漁師町へ良く遊びに行ってた。 9歳の時の夏休みも、親父の実家で過ごした。 そこで友達になったAと毎日遊びまくってて、毎日が凄く楽しかったね…

逆さの樵面

私の生まれた村はつい先日合併によって閉村し、別の名前の町に生まれ変わりました。 しかし千羽神楽の名は残っています。 室町時代から脈々と続くこの夜神楽は、かつて村の4つの家によって継承されてきました。 稲には実りを、また山には厳しい寒さをもたら…

一座様

ちょっと長いから端折って話す。 今月のGWに田舎へ2年ぶりに帰ったんだ。 どれくらい田舎って自販機までバイクでも15分かかるような糞田舎。 外灯さえない。月明かりで十分歩けるんだw で、GW初日の朝一で田舎に着いた。 糞田舎だから車のナンバーでよそ者っ…

ドルイド信仰

自分の叔父は、仕事柄、船で海外に行く事が多かった。 詳しい事は言えないが、いわゆる技術士だ。 1年の6~7割は海外(特に北欧)で仕事をしている様な人で、日本に帰って来ている時はよく遊んでもらったものだ。 今は既婚で、引退して悠々自適な生活を送っ…

めかぁねこ

僕の人生で唯一怖ろしかった話を書かせて貰おうと思います。 僕は、どこだかは言わないが、すごく田舎の出身だ。 そして、僕の田舎にも古い言い伝えのようなものがあった。 それは「めかぁねこ」と言う妖怪のたぐいの物で、こんな話だ。

キャッシャ

俺の実家の小さな村では、女が死んだ時、お葬式の晩に村の男を10人集め、酒盛りをしながらろうそくや線香を絶やさず燃やし続けるという風習がある。 ろうそくには決まった形があり、仏像を崩したような形を、その年の番に抜擢された男のうち最も若い者が彫る…

木の杭

農作業でビニールシートを固定したりするときに、木の杭を使用することがあるんだが、ウチで使ってる木の杭には、全てある一文字の漢字が彫りこんである。 今まで、特に気にしていなかったんだが、近所の農家で使ってる杭を見てみたところそんな文字は書いて…

ウヅガアさん

うちは田舎の農家で、母屋、倉、便所に囲まれるみたいに庭がある。 で、庭の隅の方に三十センチくらいの高さのまるっこい石が置いてあって、正月に餅を挙げたりする。父親はその石をウヅガアさんと呼んでいた。小さい頃、秘密基地に使おうと思って手を出した…

黒い毛糸玉

私の実家は東北地方の小さい村にあります。 家は田舎ならではというか結構大きく、敷地内には倉まであって、今思えばかなり裕福な家庭だったのかもしれません。 その倉なんですが、小学生の頃よく親に隠れて中で友達と遊んでたりしました。 ある日、2人で中…

海を見てはいけない日

子供の頃の怖い体験がふと思い出されたので投稿します。 9月にうちのばあちゃんの姉(おおばあと呼んでいた)が亡くなり、一家揃って泊まりで通夜と葬式に行ってきた。 実質、今生きている親族の中ではおおばあが最年長というのと、うちの一族は何故か女性権…

「カガ様のおかげ」

医者だった祖父が、とある山中の無医村に赴任したときの話。祖父と祖母の家に預けられる形で、当時6歳の俺も一緒にその村で暮らすことになった。喘息持ちの俺の転地療法も兼ねていた。初日から村を挙げての大歓迎だった。鎮守の神だという蛇(カガ)を祀る…